2015年2月8日日曜日

Medolea olive oil☆メドレア

ワインのシャトー・モルナグで有名なモルナグはオリーブ栽培も盛んですが、そこでオリーブオイル製造の会社メドレアを8年前から経営しているセシリアさんを訪ねてきました。今回のご縁は素敵なお友達の紹介で繋がりました。
メドレアのオリーブオイルは2年くらい前にオーガニック・ショップで購入していてとっても美味しくて気に入っていたのにある時からお店に並ばなくなってずっと違うメーカーのものを購入していました。ですが今回そのオリーブを生産している会社を訪れることができるということで、とっても楽しみにしていました。
今年のチュニジアは雨が少なく、いつまでたっても寒くならないので野菜も大打撃らしいのですが、オリーブの収穫も打撃を受けていてここでは通常2000本のオリーブの木から収穫できるというのに、今年はたったの700本だけしか収穫できなかったそう。
彼女が作った手作りの美味しいスープとパンと一緒にオリーブオイルを試食させていただきましたが、ここのオリーブオイルは本当にフレッシュで美味しいんです。あまり美味しいのでついつい食べ過ぎてしまうほど。
というのも、ここのオイルは徹底した品質管理と伝統製法で丁寧に作られていて香り豊かで新鮮だからです。
ここでは北部チュニジア産Chetoui「シェトゥイ種」を栽培していますが、この品種からとれるオリーブオイルはフレッシュで適度な苦みとぴりっとした辛さも含んでいて高品質だそう。ポリフェノールが辛みの成分だそうで、ここのオイルにはポリフェノールが一般に流通しているものの5.8倍も含まれているそうです。収穫は若い緑の色から紫に変わる中間くらいで行うのがベストだそう。南部で採れるオリーブはすぐに黒オリーブになってしまう為、実の水分が足りずオイルにはあまり良くないそうです。
確かに、私は実として食すのには黒オリーブのほうが好きなのですが黒のほうが苦みが少なくマイルドだからなんですよね。
そして、一般的なオリーブオイルはいくつもの農場から採れた、数種のオリーブの実をブレンドして作られているのに対して、ここのオリーブオイルはここの農場で収穫されたシェトゥイ種の単一品種だけでできたとっても贅沢なオリーブオイルです。
通常イタリアとスペインのオリーブの木は15年しか生きられないそうです。というのも、工業生産のため短い成長のサイクルの品種に集中的に投資をしているからだそう。それに対して、チュニジアのオリーブの木は100年生きるそうな。チュニジアでは気候に適した品種を使用し、工業生産のために作っていないからなんだそうです。
 オーナーのセシリアさんは明るくて気さくでとっても素敵な人。
コロンビアとドイツのハーフで、旦那様はチュニジア人だそう。
今回初めてセシリアさんのおすすめの食し方で、オリーブオイルをレモンシャーベットにかけて食べてみましたが、びっくりするほど美味しかったです。
これだけ品質の良いフレッシュなオリーブオイルだからこその食し方だと思います。スープにかけると味に深みが出てまろやかになります。
チュニジアのオリーブは全てオーガニックで栽培されていますが、セシリアさん曰くオーガニックだから良いというわけではないそう。
品質管理と手間ひまかけた丁寧な収穫、そしてオリーブの品種と収穫時期の見極め。全てが揃ってこそ最高品質のオリーブオイルができるのだと思いました。日本にも少量ですが輸出されていてとっても高価ですがネットで購入することは可能です。
チュニスでは今はラ・マルサのマルシェの入り口右横にあるオーガニックのチーズやオリーブオイルを扱っているショップで購入できるそうです。
もちろん現地だとお手頃価格で購入できますよ。
でもチャンスがあれば是非モルナグまで足を運んでセシリアさんのお手製のスープと一緒に試食しながらオリーブについてのいろんなお話を聞いてみてください。彼女はフランス語だけでなく英語も堪能です。オリーブ畑や自然がいっぱいに広がる美しい風景を道すがら眺めるのもとても気持ちがいいですよ。
ここでテイスティングをします。セシリアさんが手作りのスープを2種類とデザートも用意してくれます☆

オリーブ圧搾用のマシン。
丁寧に造られた美味しいオリーブ・オイルです☆

Medolea
Cecillia Muriel
B.P.83-2090 Mornag-Tunisie
+216 71 367 765
email: medolea@gnet.tn
http://www.medolea.com/


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