もう随分前に行って記事にしていなかったのでドゥッガ遺跡を紹介します。
チュニジアにはいくつものローマ都市遺跡があるのですが規模、保存状態とも最も良い遺跡の一つがここドゥッガ遺跡です。チュニジア北部に位置し、紀元前2000年にはヌミディア人がここに住み始め、カルタゴからフェニキア人がやってくる紀元前4世紀、ヌミディア王国の重要な都市「トゥッガThugga」として栄えたと言われているそうな。
紀元前3世紀にはカルタゴの支配下におかれたけれど、第2次ポエニ戦争の終わりの紀元前202年に再びヌミディア国王マシニッサの領土になったそうです。カルタゴの滅亡後紀元46年ヌミディア王国がローマに破れた後、この土地もローマ帝国の領土となりました。
写真は3神(ジュピター、ジュノー、ミネルヴァ)が祀られていた神殿ですが、圧巻です。
写真はローマ劇場。
オリジナルはドゥッガの指導者のひとり、マルクス・クアドルトゥスによって168年に建てられたそう。写真のように15mの高さのある観覧席の最後部からの眺めはとっても素晴らしいです。遺跡の廻りには美しい田園風景が広がっていて遺跡の素晴らしさをさらに引き立てています。
ここでは夏の間、毎年7〜8月にクラシック音楽のフェスティバルが開かれていて、そのため綺麗に改修工事が施されています。
遺跡でのコンサートはここ以外にもカルタゴ、エル・ジェムでも毎年夏に開催されていますが、本当に素晴らしいのでおすすめです。
キャピトルの神殿の内側からの景色。
8mもの高さのある6本の立溝の付いたコリント式の円柱は本当に巨大で立派。内部の突き当たり奥の聖堂の中央には、当時6mにも及ぶ巨大なジュピター像があったそうです。
残念ながらドゥッガ遺跡までの公共交通機関はないので、個人で訪れるのは大変ですが、チュニスから約2時間のテーブルスークまでルアージュで行き、タクシーをチャーターすれば割安で行くことも可能です。
行くのは少々大変ですが、ここの遺跡がチュニジアでは一番見応えがあるので遺跡に興味があるのなら外せないポイントです。
0 件のコメント:
コメントを投稿