チュニスから西へ5kmに位置するバルドー博物館は、オスマン帝国時代にチュニジアを統治していたベイ(地方長官)の宮殿でした。そのため各陳列室には美しいイスラムの化粧漆喰やオスマン様式の天井装飾が残され、当時の名残を感じることができます。
チュニジアのルーブルと言われるように、先史時代から今日にいたるまでのチュニジアの歴史を知る唯一の考古学博物館であり、なかでも世界最大規模を誇るローマ時代のモザイクコレクションは見ごたえがあります。
写真はヴェルギウスの肖像。
ヴェルギウス詩人を中心に、巻物を持った歴史の女神クリオと、仮面を持った悲劇の女神メロポメネからインスピレーションを受けながら叙事詩「アエネーイス」を執筆する作家の像。
世界で最古のヴェルギウスの肖像画とされています。
これは一番精巧なモザイクだそうですが、とある地方の片田舎の一般家庭から見つかったそうです。
モザイクとは、大理石やその他の自然石、ガラス、陶器の小片を組み合わせて紋様や形象を描いたものです。
イスラムの化粧漆喰がとっても素敵です☆初期キリスト教の洗礼水盤
上のモザイクはオデュッセウスとセイレーンです。ドゥッガ遺跡からきたものだそう。
ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」の一場面をモザイクで表現しています。
地中海航海の最大の難所、セイレーンの島。セイレーンの美しい歌声に惑わされ、この岩礁を通過できた船はないそう。そこで、オディッセウスはその歌声を聞かせまいと船乗り達の耳をロウで塞いだけれど、好奇心の強いオデュッセウスは帆柱に身を縛り付け、その歌声を聞こうと試みます。
Musée National du Bardo
開館時間:
From 01/05 to 30/09 : From 9:00 to 17:00
From 01/10 to 30/04 : From 9:30 to 16:30
入場料: 11 TND
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